NHK「わろてんか」団吾役で人気 波岡一喜の意外な素顔
一度見たら記憶に残る顔の男といってはいいすぎか。NHKの朝ドラ「わろてんか」で人気落語家、月の井団吾を演じている波岡一喜(39)に注目だ。
デビュー作の映画「パッチギ!」をはじめ、不良学生、チンピラ、極道とあらゆるワルをやり尽くしている個性派だ。
今年2月、又吉直樹の芥川賞受賞作「火花」のドラマ版(NHK)で、主人公が憧れる天才肌の先輩芸人・神谷を演じ、その迫力ある演技は印象的だった。「わろてんか」の団吾は初代桂春団治をモデルとした破天荒な上方の落語家で、波岡が朝ドラで落語家を演じるのは実はこれが2度目。2007年の「ちりとてちん」に若手実力派の落語家の役で出演した。
どんな人物かチェックしてみると、意外な素顔が……。なんと大阪の進学校・府立高津高校を経て早稲田大学政経学部を卒業した秀才! そんなエリートがなぜ芸能界入りしたのか疑問だが、それはいずれバラエティーなどに出演した際に本人の口から語られるはず。
いずれにせよ、おバカがインテリを演じることはあっても、インテリがおバカを演じるのは珍しい。波岡の魅力は全力でおバカになりきるところかもしれない。
事務所は「えりオフィス」。所属タレントで名前と顔が一致するのは他はダンプ松本くらい。事務所が小さくても大役を手にし、活躍しているからすごい。巷間囁かれる「事務所のゴリ押し」の正反対で真の実力以外の何物でもない。18年も大いに期待したい。