日大アメフト問題と対照的…特攻的犠牲主義と自己中心犯行
彼らはスポーツを心得ていたのか。監督やコーチたち、そして、部員たちが「気合」や「根性」や「忍耐」や「勝利」という空回りな文言の下、明治の「富国強兵」と共に始まった軍人教育から大して変わっていない、ただの精神主義だけでやってきたのが根本の問題だろう。しかし、なかなか、この精神主義体質は新しい監督とコーチに入れ替わろうと、日大だけでは改められないだろう。
スポーツを究めるには鋼の心が必要だ。しかし、「勝つため」「学校のため」「会社、国家のため」の“特攻的犠牲主義”が育ってしまったのは嘆かわしい。「勝たなくてもいい、負けないため」に試合に出る選手がもっと現れていいのでは。
ところで、恐ろしい39歳のやつが再逮捕された。14年前に岡山県で小学3年の女の子が殺され、捜査が難航していた事件の容疑だ。この鬼畜、3年前に、兵庫県の路上で中学3年の女子を刃物で刺し重傷を負わせ、服役していたところだった。そして、2010年にも姫路市で小学1年の女子の腹部を殴って肝臓出血の重傷を負わせ、懲役4年で服していた。酌量の余地がない自己中心犯行だ。やつに、スポーツなどする機会はなかったのだろうか。