児島美ゆきライブに潜入「何十年も覚えていただいて幸せ」
テレビドラマの「ハレンチ学園」(1970年)では、スカートをめくられる十兵衛を演じて青少年のハートをわしづかみ、「北の国から」(81~82年)では、スナックのホステスこごみになり切り、そのシリアスな演技が高く評価された。芸能生活50年の児島美ゆき。誰もが名前と顔を知っているのに……彼女の40代、50代の記憶がない。でも、ここ数年は、いろいろな表現活動をスタートさせているという。中目黒「楽屋」での単独ライブに潜入して直撃した。
「長いお付き合いのシンガーであり、作曲家の濱田金吾さん(写真左)に『歌を本気でやってみよう』と言われて猛特訓を受け、思い切ってライブをやってみました。実は舞台やバラエティーのお仕事ができるようになったのは3、4年前からなんですよ。それまで?家にこもっていることが多かった。いつまでたっても、ハレンチ学園の十兵衛がイヤでしょうがなかった。でもね、齢を重ねながら<どんな役柄でも私のことを何十年も覚えていただいている幸せ>を実感して吹っ切れたんです」
7月には「Theater新宿スターフィールド」で朗読劇「KARMA そで触れ合うも多生の縁」にチャレンジする。俳優の小野進也が演出・出演する難解なSF劇。そこで90歳のお婆ちゃん役を演じるのだ。