映像は地味だが…「ポツンと一軒家」高視聴率で健闘のワケ
現地を訪れるのはタレントでも何でもない番組スタッフ、一軒家の住人は高齢者だから、映像は実に地味。MCの所ジョージも林センセイもVTRの間に少しコメントを入れる程度。それでも健闘しているのはなぜだろうか。
テレビコラムニストの亀井徳明氏はこう分析する。
「林センセイがドヤ顔で知識をひけらかすこともないし、所さんはいつもの調子で、視聴者と同じ目線でのゆる~いコメント。日テレの"ダーツの旅"的な素人の素朴なリアクションと、テレビ朝日の『人生の楽園』ほど洗練されてはいないものの、一般にはなかなかマネできない暮らしぶり、というのが新鮮だったのではないでしょうか。特に地上波のメイン視聴者であるシルバー世代にとっては、自分たちに近い高齢者の思いが伝わるという点で、うるさいバラエティーよりも受け入れられたのだと思います」
次回放送は7月22日(夜6時57分)で、テレビ東京が月1回ペースで放送している人気企画「池の水ぜんぶ抜く大作戦」と直接対決になる。
「これまで同様の数字が残せたら、毎週放送のレギュラー化も近いかもしれません。シルバー世代は気に入った番組があるとなかなか浮気しませんから、一度定着すると、しばらく安定した視聴率が見込める。ただ、週イチになった場合、この手の番組はネタ枯れとマンネリ化で短命に終わる危険性もあります」(亀井徳明氏)
低予算で安定した視聴率という、どの局も喉から手が出るほど欲しいコンテンツ。その"もろ刃の剣"に手を出すか否かは、8月下旬あたりから随時発表される秋の番組改編で判明する。