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桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

高嶋ちさ子あっぱれ! 忖度コメンテーターを一掃してくれ

公開日: 更新日:

 10月スタートの「ザワつく!一茂良純時々ちさ子の会」(テレビ朝日系)が面白い。

 いまやどんなお笑いコンビより笑いをとる長嶋一茂石原良純コンビと“毒舌”バイオリニストの高嶋ちさ子がレギュラー。数回の特番を経て10月からレギュラー化された。進行はサバンナ高橋茂雄。

 番組の作りはマツコ・デラックスの「月曜から夜ふかし」やら「マツコ&有吉の怒り新党」(今の「かりそめ天国」ではなく)やらに似ているのが若干気になるが、金持ち喧嘩せずで無難なことしか言わなくなったマツコや有吉弘行とは違い、最初からお金持ちの家に生まれたこちらの由緒正しいお坊ちゃま、お嬢ちゃまは失う怖さを知らないのか、忖度なし、言いたい放題なのがいい。

 マツコも有吉も坂上忍も“毒舌”でのし上がったのに、冠番組を手に入れた途端、わかりやすいくらい保身に走り、上の顔色をうかがい、下とも仲よくやろうという感じが見え見え。ワイドショーのコメンテーターなんかもその際たるもので、みんな無難なことしか言わない。街のスナックのママの方がよっぽど過激でタメになるほどだ。

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