映画の効果で フレディ・マーキュリー現象が新宿2丁目でも
2018年の最後の最後に思いもよらぬブームが巻き起こっている。人気バンド「クイーン」と、1991年に45歳の若さでこの世を去ったボーカルのフレディ・マーキュリーを描いた映画「ボヘミアン・ラプソディ」が大ヒット中なのだ。
この余波はさまざまなところに及んでいる。新宿2丁目が賑わっているという。
フレディは性的マイノリティーに対する偏見に屈せず、孤独感を抱きながら楽曲を作り、歌い続けたが、エイズに侵されてしまう。
生前、日本が好きだった世界的スターは、来日するたびに老舗ディスコ「SAZAE」(現在は「NEW SAZAE」)に、「ただいま」と言って訪れていた。
文豪・三島由紀夫が通ったといわれている有名店でもある。常連客には長年にわたってゲイの雑誌「薔薇族」で表紙を描いたことで知られるイラストレーターの内藤ルネさん(07年没)もいて、内藤さんの描いたイラスト(写真)にはフレディを彷彿させるものがたくさん残されているほど。新宿2丁目にとって映画のヒットは降って湧いたお祭りのようなものか。