特別編<5>「やすらぎの郷」オーディションは平均台の上で

公開日: 更新日:

碓井 出演者オーディションの開催が話題となりましたが、応募総数が約5000人とは驚きました。その中から最終的に34人まで絞り込んだそうですが、どのような選考をしたのですか。

倉本 たとえば平均台を渡らせたんです。

碓井 学校の体育や体操競技でお馴染みのあの平均台ですか?

倉本 ええ。平均台を地上から3メートルの高さにある細い道だと想定し、それをだんだん高くする。平均台の上で男と女が歌いながら途中ですれ違うというシーンなんかをやらせるわけです。そうするとね、歩けなくなるやつも出てくるし、歌唱力で相手を圧倒するやつが出てきたりして、普段のオーディションでは見られない感性や個性が見えて面白いんですよ。

碓井 そんな難関をくぐり抜けた合格者リストを見るといろいろな名前がありますね。アイドルグループ出身とか、2世タレントとか。

倉本 撮影現場は風間俊介清野菜名(写真)が座頭として若手を束ねてくれるから、チームワークがいいんですよ。猛獣だらけのやすらぎの郷の連中とは大違いです(笑い)。

碓井 猛獣といったら失礼ですが(苦笑い)、浅丘ルリ子さんと加賀まりこさんは館内のバーやラウンジでたばこを吸いながら噂話などをして、物語をもり立てていました。

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