「いだてん」苦戦に落胆 中村勘九郎を支える"賢妻"前田愛
■体脂肪率25%→10%を支援
勘九郎が本格的に“役作り”に入ったのは2017年夏くらいだったという。勘九郎本人と演出家との打ち合わせで“25%程度ある体脂肪を10%前後にまで落とす”と約束を交わしたそうだ。1年強の間に体脂肪を半分以下に落としマラソンランナーらしいビジュアルをつくり上げるためだった。それから勘九郎の壮絶ともいえる減量の日々が始まった。それは勘九郎をサポートする愛夫人の壮絶な闘いの始まりでもあった。
“断食”をすれば、すぐに目標は達成できただろう。ただ、強硬手段を取ればリバウンドの恐れがある。「いだてん」の仕事そのものを失う危険性があった。
そのため愛夫人は、専属トレーナーと相談し、徐々に体に運動負荷をかけていく方針を決めたという。具体的には毎日8キロのロードワークと2時間程度のウオーキング。さらにエアロバイクも購入し勘九郎に自宅でペダルをこがせ続けた。
愛夫人は食事面のサポートも続けた。有名アスリートを顧客に持つ管理栄養士から助言を得て、肉料理を減らした。家族4人で定期的に出掛けていた外食の機会も、ほとんどなくなったといわれる。