平成の音楽セールスは売り上げ枚数から再生回数の時代へ
■米津玄師は3億再生超え
メディアに出ない“アーティスト”が平成の音楽界を支えた。令和ではその傾向が強まり、時代はダウンロードなどストリーミング(配信)が主流で、CDというモノは邪魔者扱い。若者はユーチューブで歌を聴く。
国内でもっとも再生回数の多い曲が米津玄師の「Lemon」で3億を超えている。しかし、米津という歌手を昨年末の「紅白歌合戦」で初めて知った人は多いし、いまだ知らない方も少なくないだろう(B’zだってウルトラソウル! と叫ぶ歌しか知らない中年が多数だ)。
平成の途中から歌や歌手が売れて国民全体に浸透する時代は終わり、イヤホンで静かに“動画を聴く”傾向はさらに強まる。
(作家・松野大介)