女性救護で男上げた “ヤンチャ”反町隆史が大人になるまで
紆余曲折を経て、反町と松嶋は01年に結婚。“世紀の大カップル”と騒がれたが、02年にNHK大河「利家とまつ」に主演し“大女優”の階段を駆け上る妻とは対照的に、反町は露出を減らしていった。
「停滞期に反町はイクメンとして子供たちの世話をしながら過ごしました。その間は松嶋が家計を支えていたようなものです。そんな反町のことを芸能マスコミは“マスオさん状態”と揶揄し、11年には反町が飼っていた愛犬が近所のマンション住人を噛んで大ケガをさせる“ドーベルマン事件”も起きました」(芸能ライター・弘世一紀氏)
そんな反町は15年にドラマ「相棒」(テレビ朝日系)の“4代目”に抜擢されたことで転機を迎える。当初は、反町の演技に懐疑的だったという主演の水谷豊も反町の熱心さにほだされ、反町は4シーズンにわたり“相棒”を務めることになった。前後して、メディアに散々痛い目に遭わされた反町の対応にも変化が表れ始めたという。前出のベテラン記者が明かす。
「ちょうど『相棒』が決まった頃の話です。ライバル誌の記者が移動中に車を止めて休んでいると、その数十メートル先の飲食店から反町本人がひょっこり出てきたそうです。車に気付いた反町は運転席に向かって、『俺を張ってるの? どこの記者?』と聞いてきたといいます。記者が『偶然見かけただけですよ』と説明すると、反町は『今から嫁さんと子供が来るんだ。でも、今日は本当に大切な日なんだよ。申し訳ないんだけど、写真撮らないで欲しい。頼むよ!』、そう言って何度も頭を下げたそうです。記者も、『そこまで言われたら撮れません』と、その場を離れたそうです。後で調べたら、その日は松嶋との結婚記念日。変な話ですが、『あの時の反町は本当にカッコよかった』と感心していました」
若い時はヤンチャだったかもしれない。ただ、辛酸をなめ、身の丈にあった大人に成長したことで仕事も増えそうだ。