久保田早紀“引退”の契機 久米小百合さんが聖書を開いた訳

公開日: 更新日:

■賛美歌にまじり「異邦人」も

 時の流れは本当に早く、昨年還暦を迎えたときは「私がロクジュウ?」って信じられませんでした。ようやく年齢を受け入れられるようになったのは最近で、これからは少しゆっくり生きていこうかと思うようになりました。

 若かった頃のことも、思い出します。八王子市の自宅から中央線と地下鉄を乗り継いで、九段下の共立女子短大に通っていた頃、スパゲティといえばナポリタンとミートソースくらいで、赤いものだと思っていたところ、ボンゴレという赤くないメニューもあることを知って、食べたときの驚き。文芸部に入り、村上龍さんの「限りなく透明に近いブルー」のハードカバーをバッグに入れて神田や御茶ノ水あたりを歩きまわり、アンニュイが格好良く、アンチを気取っていた。

 音楽伝道は、聖書の福音を音楽を通じて皆さんと分かち合い、賛美することです。芸能界を引退してしばらくはまたステージに立つなんて思いもしませんでしたけど、またピアノの鍵盤を叩き、歌わせてもらっています。芸能界のまばゆいスポットライトに照らされていたときは自分の周りだけしか見えませんでしたけど、今は聴いてくださる皆さんのお顔が見えます。同じイエスのもとという一体感、安らぎがあります。賛美歌にまじって、「異邦人」を歌ったりもしています。まだまだ人生の旅の途中、異邦人のまま、聖書とともに、歩んでいこうと思っています。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  4. 4

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  5. 5

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  1. 6

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  2. 7

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  3. 8

    やなせたかしさん遺産を巡るナゾと驚きの金銭感覚…今田美桜主演のNHK朝ドラ「あんぱん」で注目

  4. 9

    フジ反町理氏ハラスメントが永田町に飛び火!取締役退任も政治家の事務所回るツラの皮と魂胆

  5. 10

    女優・佐久間良子さんは86歳でも「病気ひとつないわ」 気晴らしはママ友5人と月1回の麻雀

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  2. 2

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  5. 5

    パワハラ告発されたJ1町田は黒田剛監督もクラブも四方八方敵だらけ…新たな「告発」待ったなしか?

  1. 6

    矢沢永吉「大切なお知らせ」は引退か新たな挑戦か…浮上するミック・ジャガーとの“点と線” 

  2. 7

    中日井上監督を悩ます「25歳の代打屋」ブライト健太の起用法…「スタメンでは使いにくい」の指摘も

  3. 8

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 9

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  5. 10

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは