田中角栄のような分かりやすい政治屋がいないのが問題だ
ついでに、上野という「口利き料」を取っていたチンピラ議員は政務官を辞めただけで、議員を辞めないのが分からない。とっとと辞めちまえ。
世の中の霧を吹き飛ばし、スカッとすることが起こらないかな。それは東京五輪音頭でもなく、虚栄の大阪万博やカジノの店開きではない。
あのロッキード事件で逮捕されて消えた田中角栄のお父っつぁんみたいな、大胆不敵なブルドーザーのような政治力を持った首相が現れないかと思う人もいるのはうなずける。角栄なら、日韓問題どころか北朝鮮にもすぐ乗り込んでいって、決着をつけたかもしれない。確かに、田中元首相は日中国交回復をやってのけただけじゃなく、5億円のリベートももらって、「よっしゃ、よっしゃ」と全日空への売り込みもした。旅客機のトライスターだけでなく、安保のための哨戒機も含まれてたか知れないが、誰の策略で刺されたのか、それはまだ闇の中だが。
高等小学校卒の土建業者だった29歳の角栄は、敗戦後すぐに総選挙に出て、誰も考えつかない演説をしたとか。「土建屋は地球の彫刻師です。この新潟に大雪を降らせないためには、群馬との境にある三国峠を切り崩して、残土は日本海に埋めて、佐渡島と地続きにすればいい」と。
庶民を愛さなきゃダメだ。東大出の頭のいいやつは理想ばかり考えるから、大衆を軽蔑する。八百屋や魚屋のおっちゃん、おばちゃんを愛さなきゃならないんだと。ここまで分かりやすい政治屋がいないのが今一番の問題だ。