落語家・立川志らら 「いつかは出世払い」も累計額に驚愕
当時の師匠志らくは今では考えられないくらい仕事が少なくて、落語会と、たまにラジオがあるくらい。でも、弟子が多かったんです。それで半年くらいして、談志師匠の弟子でもある放送作家の高田文夫先生が「弟子が多いなら1人くらい預かってもいいぞ」と言ってくださって、光栄にも私が指名され、付き人になりました。
そしたら、高田先生は仕事の量が、ものすごかった!
月~金曜日はニッポン放送「高田文夫のラジオビバリー昼ズ」、夜や週末はテレビや他のラジオやライブなど、超多忙な中、毎晩、飲みに行くんですけど、私も連れてってくださって。ご飯や交通費にお金は使わないんですが、もちろん終電がない時間なんで、実家には帰れなくなり、毎晩、都心の事務所で寝泊まりしてました。
高田先生の行くお店は絶対に自腹では行けない高級なお寿司屋さんとか、銀座のクラブや料亭で、僕が飲み食いさせていただいた分を金額にすると恐ろしいですね。
ある日、先生に「面白いことは将来のために何でもメモしておけよ」と言われて日記のようにメモしてたんです。毎晩、最後に「今日の出世払い」と書いて、昼間の「ラーメン〇百円」から夜連れていっていただいた高級なお店の予想金額を「〇万円」とか書いてました。