薄いキムタク臭…好調「グランメゾン」に“常連キャラ”貢献
そう語るのは、テレビコラムニストの亀井徳明氏だ。
「『グランメゾン』は“キムタク主演作”というより、“日曜劇場色”の方が濃く出ていますね」と、こう続ける。
「型破りな役を演じるという点は共通していますが、これまでのようにキムタクがひとりで何でも解決するというパターンじゃない。主人公が仲間と一緒に困難に立ち向かっていくというのは、最近の日曜劇場の得意とするところです。そして、尾上菊之助や手塚とおるら、過去の日曜劇場の作品で印象を残したキャストが“らしさ”を強調している。こうした“仲間”と“濃い常連キャラ”がキムタク臭を薄めているのではないでしょうか」
第2話にゲスト出演した春風亭昇太(59)も、「下町ロケット」(15年)、「小さな巨人」(17年)、「THE GOOD WIFE/グッドワイフ」(19年)と日曜劇場の常連。「ビズリ~チ!」のCMでお馴染みの吉谷彩子(28)も「陸王」(17年)以来のレギュラーとしてパティシエ役で出演している。
「ちょっとした思い付きにすぎませんが、ラスボス的な存在として“顔芸”が得意なあの俳優さんが登場してくれたら、日曜劇場ファンは喝采でしょうね」(亀井徳明氏)
型破りな役を演じてきたキムタクが、ドラマの枠の力を借りて“キムタクの型”を破れるか。