新木優子「モトカレマニア」苦戦…章立て手法で復活あるか
「ここ数年の木10はターゲットが定まらず、実験枠のように見えますね」と、テレビコラムニストの亀井徳明氏はこう続ける。
「キャスティングにも凝っていて、演出でも面白く見せようと工夫しているのは、個々の作品を見れば伝わる。それぞれ熱く応援する視聴者もいます。でも、視聴率という数字上では空回りしてしまっていますね」
「モトカレマニア」は、高嶺の花的な美女の新木が演じるユリカが、元カレのマコチを引きずっているという話。
「多くの人が、男は別れた後も引きずりがちで、女は引きずらないというイメージを持っていますからねえ。漫画原作のドラマとはいえ、特に視聴率に影響する世代には話自体が響かなかったようです」(前出のテレビ誌ライター)
第3話のラストでマコチと路上でキスした後、「付き合うつもりはない」と言われて涙したユリカ。今月7日放送の第4話は、GP帯連ドラで最近流行の章立てを導入した「第一章完結編」で、14日から新章に入る。
「それがどれだけ数字に反映されるかは謎ですが、月9前作の『監察医 朝顔』で章立てが成功したように、やれることは何でもやるという姿勢を泥臭く貫けば、巻き返しはあるかも。脇を固める山口紗弥加と田中みな実の2人は、今年2~3月に放送されたフジ系の連ドラ『絶対正義』でも共演。2人のインパクトにも期待です」(前出の亀井徳明氏)
木10枠の「セシルのもくろみ」(17年7月期)は第6話の第一章完結編で3.7%を記録し、残り3話の第二章で少しだけ盛り返した。
果たして章立てがカンフル剤になるのか、それとも“お荷物”のまま終わるのか。一番気にしているのは、初主演の新木陣営だろう。