アンタッチャブル“切れ味倍増”復活が大盛り上がりした背景
「10年間のブランクを全く感じさせない切れ味でした。徹底してボケ倒す山崎さんに一歩も引かずにツッコミまくる柴田さん。ものすごいパワーでした。基本的な話の筋は決まっていたとしても、相当アドリブが入っていると思います。ファンの方はこの瞬間を心待ちにしていたでしょうね」
アンタッチャブルは、01年の「M―1グランプリ」スタート以来、関東勢で初めての王者。吉本興業を中心とした関西の漫才師に対して、一歩も引けを取らない実力派コンビだった。
しかし10年に柴田が活動休止。女性トラブルが原因とされていた。その後、山崎はピンでも人気者になり、柴田も活動を再開させていたが、コンビでの活動はなかった。
「復活がこれだけ盛り上がった背景には、山崎さんが柴田さんのことをどう思っているのか一切口にしていなかったことがあります。“不仲説”も根強く囁かれていました。しかし今回のような漫才を見せつけられると、そんなモヤモヤした思いは一気に吹き飛んでしまった人が多いと思います。コンビ時代の活躍を知らない若い視聴者も含めて、“すごく面白い”と単純に思った人がほとんどではないでしょうか」(ラリー遠田氏)
復活後、柴田はラジオ番組で、活動休止中も2カ月に1度、長い時で半年に1度程度は山崎と会っていたことを明かしている。年末年始の演芸番組が増える絶妙のタイミング。雨降って地が固まったコンビの活躍に期待だ。