史上最低の烙印を押され…NHK大河「いだてん」最大の敗因
麻生氏は「ドラマ全体として、あまりにもバラエティー化して、おもしろおかしく見せすぎていた。やはり落語とくっつけていたことに無理があった」と話す。
さらに、2度も出演者の不祥事に見舞われ、撮り直しや再編集を余儀なくされるなど、運にも見放されていた。3月には、出演するピエール瀧(52)が麻薬取締法違反容疑で逮捕され、10月には同じくチュートリアル徳井義実(44)が、東京国税局から1億3800万円の申告漏れなどを指摘され、芸能活動自粛に追い込まれていた。
■N国が追及の可能性も
低視聴率と出演者の不祥事に、一時は番組打ち切りまで取り沙汰されていた同ドラマだが、評価すべき点を指摘するのはコラムニストのペリー荻野氏だ。
「独特のテンポや演出に離れていった大河ファンが多いのは分かります。しかし、従来とは違う、いろいろなメッセージを入れ込んで、“新しい大河をつくろう”とした心意気は買いたい」
荻野氏は、視聴率的には確かにボロボロだったが、一部の視聴者にとっては印象に残っただろうとこう話す。