寝坊して、師匠が高座で着る紋付きを届けるのが間に合わず

公開日: 更新日:

 小痴楽は前座として、自他共に認める落第生だったという。

「遅刻の常習者でした。寝坊して、師匠が高座で着る紋付きを届けるのが間に合わず、普段着の着流しで上がらせたこともあります。その他にも、いろんなしくじりがあって、3年近くたった頃、ついに師匠からクビを言い渡されました。破門じゃなくて、『父親から預かったんだから、痴楽師匠のところに戻す』という形にしてくれたのは、平治師匠の心遣いです」

 平治にとっては初めての弟子だった。しかも、先輩の息子。どう育てていいか戸惑ったこともあるだろう。2008年6月、痴楽門下に移る形で、芸名を柳亭ち太郎と改める。

「親父は、『平治の好意に甘えさせてもらおう』と言いました。その頃はもうしゃべれなくて、文字盤を指してコミュニケーションを取る状態でしたが。それから1年3カ月後に亡くなりました」

 享年57。早すぎる死であった。ち太郎は、痴楽の弟弟子の柳亭楽輔の弟子になった。その年の11月、二つ目昇進を機に、父親の前名である柳亭小痴楽を名乗る。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  2. 2

    前代未聞の壮絶不倫・当事者のひとりがまたも“謎の欠場”…関係者が語った「心配な変化」とは???

  3. 3

    今田美桜「あんぱん」に潜む危険な兆候…「花咲舞が黙ってない」の苦い教訓は生かされるか?

  4. 4

    柴咲コウの創業会社が6期連続赤字「倒産の危機」から大復活…2期連続で黒字化していた!

  5. 5

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  1. 6

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 7

    世耕弘成氏「参考人招致」まさかの全会一致で可決…参院のドンから転落した“嫌われ者”の末路

  3. 8

    「羽生結弦は僕のアイドル」…フィギュア鍵山優真の難敵・カザフの新星の意外な素顔

  4. 9

    「フジテレビ問題」第三者委員会の報告会見場に“質問できない席”があった!

  5. 10

    「Nスタ」卒業のホラン千秋にグラビア業界が熱視線…脱いだらスゴい?