19日スタート NHK大河ドラマ「麒麟がくる」が背負う重荷
NHKはスマホやパソコンでも地上波番組が見られる「常時同時配信」の4月スタートを目指しているが、それをきっかけに、若い視聴者にもっと大河を見てもらわなければならない。
さらに、局内からは、昨年、ピエール瀧、沢尻エリカと出演者の相次ぐ薬物汚染で落ちたイメージの修復を、何よりも期待されている。
あれもこれもということで、とにかく盛り上げろと前宣伝が凄かった。「チコちゃんに叱られる!」「ごごナマ」「有吉のお金発見 突撃!カネオくん」「偉人たちの健康診断」など、バラエティーや情報番組で大河とコラボのスペシャルを企画し、ミニ番組「まるごと紹介!大河ドラマ『麒麟がくる』」を毎日2回も3回も流した。きょう18日も、「カウントダウン大河ドラマ『麒麟がくる』」を放送する念の入れようである。
これでズッコケたら後がないと必死なのだが、心配がひとつある。物語の前半は光秀らの若き日々がテーマで、桶狭間の戦いは半年も先だという。戦国時代劇ファンは、それまで我慢して見続けてくれるかどうか。
(コラムニスト・海原かみな)