著者のコラム一覧
てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

人は違っていて当然と悟ったアンミカの過酷な被害者意識

公開日: 更新日:

 そんな過酷な状況で、彼女の中に「被害者意識」が生まれていった。「この子は貧しくて、親も病気で大変」と腫れ物のように周りも優しくしてくれる。そうやって「特別扱いしてもらってると、だんだん同情されグセがつく」(Cyber Now「新R25」2019年12月11日)とアンミカは振り返る。「『被害者でいること』に居心地のよさを感じているので、変わろうという発想が生まれにくくなる」(同前)ことに気づいた。

「被害者意識を持っちゃうと加害者が生まれるんだよね。『私はこんなことされた』って思うと、加害者が生まれる。加害者が生まれると憎しみが生まれる。憎しみとかってね、すごい恐ろしい執着に変わって。嫌いな人ができると、意識するからしんどいのよ。人の幸せなんて、その人の頭がつくることやから」(関西テレビ「グータンヌーボ2」19年9月3日)

 だったら、ポジティブに物事を捉えた方がいいに決まっている。例えば自分は「クジ運がすごく強い」と思い込めば、ムダな被害者意識から解放される。冒頭の番組で、どうやったら自分の意見をはっきり言えるのかと問われ、彼女はこう答えた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”

  2. 2

    泉ピン子が終活をやめたワケ「渡る世間は(水原)一平ばかり!」スペシャルインタビュー

  3. 3

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された

  4. 4

    キムタク一家の妹Kōki,は映画主演の裏で…フルート奏者の姉Cocomiの話題作りと現在

  5. 5

    かんぽ生命×第一生命HD 人生設計に大切な保険を扱う大手2社を比較

  1. 6

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  2. 7

    イスラエルにあなたの年金が流れていく…厚労省「ジェノサイド加担投資」引き揚げ“断固拒否”の不可解

  3. 8

    坂本花織の世界選手権66年ぶり4連覇に立ちはだかる…国際スケート連盟の「反トランプ感情」

  4. 9

    カーリング日本女子が到底真似できない中国の「トンデモ強化策」…世界選手権では明暗クッキリ

  5. 10

    公表された重点施策で露呈…JR東海の株価低迷と時代遅れの収益構造