料理愛好家を生み出した夫に対する平野レミなりの弔い方
「100年か200年後には、ここにいる人全部さ、いなくなっているからね。みんなそうなのよ! だから今を元気に生きましょうね!」(平野レミ/NHK「ごごナマ」10月29日放送)
視聴者からの投稿で、夫の和田誠氏が亡くなったことに対して励まされると、平野レミ(72)は「あー嫌だ、ダメだ」とそれまで、こらえていた涙があふれ出た。そして一呼吸置き「でもね、私思うの」と涙を拭って、明るい声で続けて語ったのが今週の言葉だ。
現在は「料理愛好家」としてテレビで人気を集めているが、もともとはシャンソン歌手。そんな彼女とイラストレーターの和田氏とのなれ初めのエピソードは有名だ。きっかけは、TBSのラジオ番組「キンキン・ケンケンのそれ行け!歌謡曲」だった。
平野は番組内コーナー「ミュージック・キャラバン」にレギュラー出演していたが、共演していた久米宏によると、それは「いまの時代ではとてもオンエアできないような、放送コードをいつもぶち破りながら前に進む」(TBSラジオ「久米宏 ラジオなんですけど」2019年10月12日)ような放送だった。