「100日後に死ぬワニ」炎上波紋…非商業主義ファンを刺激
同作はワニの平凡な日常を描き、4コマ目の下に、ほのぼのとした内容とは不釣り合いな「死まであと〇日」というカウントダウンの文言が入る。ネット上で注目され、作者のフォロワー数は200万を超えていた。
炎上の理由は、最終回と同時に突如発表された数々のメディアミックス。「書籍化決定」「映画化決定」「グッズ・イベントなど続々」の告知が流れ、「いきものがかり」とのコラボムービーも公開された。
あまりに鮮やかなタイミングにネット民からは「最初から商売ありきだったのか」などの声が上がり、さらに「作者は電通と関係していた」などと書き込まれた。つまり個人が細々とやっていたほのぼのマンガが、実は大手資本や広告代理店による壮大な仕掛けだったと疑われたわけだ。
これに対し作者は、作品は自分ひとりのアイデアで始めたものであること、さまざまなメディアミックスは、作品が話題になるにつれ話が来たものであることを即座に動画で説明した。
この騒動にタレントのカンニング竹山(48)が「批判しているのがバカじゃないのかと思います」とコメントしたことをはじめ、タレントやコメンテーターからも異論が噴出。マンガやネットに詳しい多摩美術大学「漫画文化論」講師の竹熊健太郎氏はこう話す。