内村や岡村も…志村けんの“笑いのDNA”を受け継ぐ芸人たち
マンネリを恐れない
芸能ジャーナリストの城下尊之氏はこう話す。
「コントと一口に言っても、バラエティー番組のひとつのコーナーだったらできるかもしれませんが、志村さんがつくられていたような本格的なコント番組はそう簡単にはできません。やはり『バカ殿』など、誰が見ても面白くて、十分に定着したキャラクターをつくりあげていくことは、長い時間が必要なのです」
生前、志村さんはタカアンドトシにも「『欧米か』をやり続けたほうがいい」とアドバイスしていたという。ベタなネタでも「マンネリをバカにしちゃいけない。だいたいのネタはマンネリにさえならないうちに消えていく」と公言していた。
マンネリを恐れることなく、愚直なまでにコントにこだわり、ネタやキャラクターをつくり続けていた志村さん。自身は、ドリフターズのいかりや長介氏が2004年に亡くなった際、「いかりやさんの笑いを微力ながら継承していきたいと思います」とコメントしたが、志村さんが生涯をかけて追求し続けた「コント愛」のDNAが継承されていくことを願いたい。