コロナ禍でTVは再放送ばかり…制作陣むしろヘトヘトのワケ
こうした作業は、普段は春秋の番組改編時のスペシャル版ぐらいなものなのだが、いまは毎週・毎回これに追われ、スタッフはテレワークなど、とても無理という。
さらに、いまは流しにくい内容もある。外出自粛が呼びかけられているときに旅や散歩はまずいし、ひな壇でお笑い芸人たちが大口開けてバカ笑いしていたら、「マスクもせずに!」と叱られそうだ。ドラマも、病院もの、病気ものはみんな見たいとは思わない。
「この間、高視聴率だったのは、志村けんさんの追悼番組や再放送というのは皮肉ですよね。20%前後の数字を叩き出したら、いつもはスタッフに大入り袋を配って、食事会・飲み会をやるところですが、集まっての飲食は禁止、追悼で高視聴率では、はしゃぐわけにはいきません」(前出のプロデューサー)
緊急事態宣言でテレビ局に出入りするのは社員だけになり、再放送で穴埋めするのさえ難しくなっている。今後は報道・情報の特番が増えそうだ。
(コラムニスト・海原かみな)