NHK大河も放送休止 テレビが“コロナ以前”に戻ることはない
もし主演者やスタッフのひとりでも感染となれば、その全員が濃厚接触者となってしまう。2週間の自宅待機が必要となり、これが複数回にわたって完全ストップする可能性もある。
ということは、連ドラの場合、最終回まで収録を終えておきたい。「絶対」が言えるまで収録を延期するほうが安全であり、経費削減にもなる。
バラエティー番組は、タレントのリモート出演での制作や過去の総集編・傑作選など、いわば「再放送」で乗り切っている。リモート出演は今後も続くと思われるので、以前のヒナ壇芸人などは出る幕がなくなるだろう。
もっとも、再放送は過去の面白い場面を集めて編集するだけなので、制作費が非常に安い。またリモート出演もギャラや移動費負担が少なくて済む。テレビ局がそのことに気付くまでに時間はかからないだろう。
百戦錬磨のテレビプロデューサーたちが揃っているのだから、転んでもただでは起きないだろうが、果たして現実の意味の「起き上がる時期」はいつになるのか……。