三浦春馬さんの人生と重なる…映画「ハニーボーイ」の壮絶

公開日: 更新日:

 人気俳優の三浦春馬さん(享年30)の衝撃の死から間もなく1カ月。8月15日に放送されたドラマ「太陽の子」(NHK)では戦時下で核エネルギーの研究をした科学者の弟にあたる軍人を演じ、大きな話題を呼んだ。

 三浦さんは子役時代から仕事に恵まれ順風満帆に見えたが、この間、両親の離婚や複雑な家庭環境、実母からのお金の無心など私生活では心労が絶えなかったことが報道などで明らかになってきた。

 芸能界で若くして成功した子役の金銭感覚が狂って身を持ち崩す例はよくあるが、親族がおかしくなる例も少なくない。くしくもハリウッドで最も成功した子役の一人といわれる若手俳優シャイア・ラブーフが、自身の成功の陰で人生を棒に振った実父を演じる半自伝映画「ハニーボーイ」(公開中)が話題だ。映画批評家の前田有一氏がこう語る。

■マネジャー気取りの父親、アルコール依存症

「『トランスフォーマー』シリーズの主演などで知られるシャイアも、幼いころからテレビドラマで成功した元子役スターですが、早くに両親が離婚。片親に育てられたものの、マネジャー気取りで現場に顔を出す父親はヒッピー崩れで定職にも就かず、生活費は年端もいかぬ息子頼りでした。そんな親では子供に良い影響を与えるわけもなく、暴力まで振るわれていたシャイアはやがて三浦さん同様アルコールに逃げ、成人後は何度も警察沙汰を起こしています」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  2. 2

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  3. 3

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  4. 4

    中居正広氏&フジテレビ問題で残された疑問…文春記事に登場する「別の男性タレント」は誰なのか?

  5. 5

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  1. 6

    "日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!

  2. 7

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  3. 8

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」

  4. 9

    ビートたけし「俺なんか悪いことばっかりしたけど…」 松本人志&中居正広に語っていた自身の“引き際”

  5. 10

    フジテレビを襲う「女子アナ大流出」の危機…年収減やイメージ悪化でせっせとフリー転身画策

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…