岩佐真悠子の引退で「明日はわが身」売れない役者のリアル
そもそも俳優一本で食っていけるのは、ごく一握り。今やすっかり売れっ子バイプレーヤーの小手伸也(46)が昨年までコールセンターでアルバイトしていたのは、知られた話だ。
「実は役者にとって台本(マニュアル)があって、決められたセリフを話すコールセンターの仕事は“お手の物”なんですよ」と、ある劇団関係者がこう明かす。
「時間の融通も利かせてもらえるし、通行人から『どこかで見たことがあるな』と言われる程度に顔バレしている役者にとっては、お客さんと顔を合わせずに済むから好都合でもある。なので、コールセンターでアルバイトしている役者は意外と多いんです」
今はウーバーイーツなど配達のアルバイトで食いつないでいる若手も多いという。
「自転車で配達すると『体が絞れていい』なんてのんきなことを言っていますね。まだ売れてもいない若い連中は、コロナ禍で役者の仕事が減っても前向きですが、厳しいのは、役者一本で何とかやってきて、岩佐さんのように、そこそこ顔バレしそうな“中堅”です。プライドもあって『今さらアルバイトなんて』と痩せ我慢していたりする。同情されたくないのかもしれませんが、仕事は減る一方で、生活はカツカツ。岩佐さんは他にも“事情”があったようですが、きっぱりと引退を決めたのは、ある意味、立派だと思いますよ」(芸能プロ関係者)
コロナ禍の終息を祈らずにはいられない。