横山ホットブラザーズ 飛行機の手荷物検査で止められて…
横山ホットブラザーズの巻
ノコギリを叩いて「お~ま~え~は~ア~ホ~か~」としゃべっているかのように聞かせる芸でおなじみ横山ホットブラザーズのアキラ師匠が今月9日に亡くなられました。
吉本所属ではなかったため頻繁にお目にかかることはありませんでしたが、寄席番組で毎年4~5回はご一緒させていただき、楽屋に挨拶に伺うと「おはようさんです。よろしゅうに」と、駆け出しの頃から、いつも変わらぬ笑顔で迎えてくださいました。
2000年代初頭に「トリオ結成50周年」特番の構成を担当させていただいて以降、いろんなお話を伺いました。あの「しゃべるノコギリ」をミュージックソーという、ノコギリ型の楽器だと思ってらっしゃる方が多いかと思いますが、アキラ師匠の使われていたノコギリはアメリカ製の“本物の”ノコギリ。「なんかに使えるやろう」と先輩芸人さんがアメリカから買って帰り、それを譲り受けてアキラ師匠がネタとして使うようになったのだそう。楽器ではないので音域が狭く、出せる音が限られているため、アキラ師匠が叩き、音調べをして、その範囲で演奏できるみんながよく知っている曲をマコト師匠が探す、という役割分担をされていました。そこで演奏されたのが「荒城の月」「お正月」「世界に一つだけの花」などだったのです。