著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

ジャニー氏とメリー氏…芸能界で帝国を築いた姉弟のルーツ

公開日: 更新日:

ジャニーズのルーツ編(1)

 1960年代、歌謡界を席巻したのが橋幸夫・西郷輝彦・舟木一夫の「ご三家」だった。正統派の歌謡歌手が全盛期のなか、彗星のごとく現れたのがジャニーズの4人組だった。それは歌謡界の概念を変えるものだったと、音楽関係者からこう聞いた。

「男性歌手の衣装といえば橋の着流しやスーツが定番。ジャニーズはスラックスにセーターと若者らしいさわやかな衣装。しかも4人組。それまでの歌謡界は美空ひばり・江利チエミ・雪村いづみの3人娘のように“3”くくりが成功の秘訣といわれた伝説も覆すものでした。まさに歌謡界の隙間をついた革命でした」

 フォーリーブスの4人組も続いたが、ジャニーズとかぶらないように工夫されていた。当時、全盛期だったGS(グループサウンズ)のサウンドを取り入れ「楽器を持たないGS」と言われた。バックで演奏していたのが後に「ブルー・シャトウ」でレコード大賞を取る活躍をしてGS界をリードしたブルー・コメッツだった。

 新しくて斬新なアイデアこそがジャニー喜多川氏の凄さ、プロデュース力だと思う。後にローラースケートを履かせた光GENJI。舞台で太鼓を叩かせた滝沢秀明らを輩出。人気者にした。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された