SixTONES「1ST」には「音楽で勝負」の決意が表れている
SixTONESの名前の由来は、6つの音域を持った原石たちがそれぞれの音を奏でるという意味で付けられた。名付け親である故・ジャニー喜多川氏から「君たちはバラバラだけど、グループ感はあるからそれぞれの個性を出せるようなグループにしよう」と言われたそうだ。
確かにその名の通り、彼らは非常に個性的で、「まとまり感」や「仲良しグループ感」を売りにしているグループではないだろう。しかしその個性は反発しあうことなく、きちんと「共鳴」している。
同じ高みを目指し、メンバーを表現者として信頼しあっているからこそ、自らの個性を思い切り爆発させることができ、そこで生まれる一体感。だからこそ、SixTONESのパフォーマンスには「貫禄」や「帝王感」すら感じてしまうのだろう。1枚目にして既に完成されたアルバムと言える。