眞子さま婚約破談の危機 問題の400万円をなぜ誰も処理せず
■昭和の時代ならこんな状況には…
もっとも、秋篠宮さまが400万円を肩代わりしたら、それはそれでおかしい。問題は、皇室の危機管理をする人たちの存在である。
これが昭和の時代であればこんな複雑な状況にはならなかったはずだといわれる。
かつて昭和天皇の時代には、天皇家に奉仕することを「生涯の誉れ」とする人がたくさんいた。たとえば、宮内庁には侍従長の下に天皇家の身辺をお世話する人たちがいる。侍従や女官長をはじめ、日常の雑務などにあたる内舎人や仕人といった人だ。後者は、高卒ぐらいの人物を、信頼できる筋の紹介で採用するが、たいてい退職するまで皇室に仕えた。前者の侍従などは、先代が宮内庁(もしくは宮内省)勤務だったり、華族の家系か、皇室に近い方の紹介で採用されることが多く、生涯を皇室に仕えることが多かった。「就職」というよりも「奉職」が似合っている。たとえば、いまの天皇が浩宮さまといわれた時代の東宮侍従だった浜尾実氏は、親が華族で曽祖父は東大総長だ。上皇が明仁親王の時代に、無報酬で皇太子妃選考を極秘にすすめた人たちもいた。みんな皇室を尊敬していたからだ。