キンコン、オリラジ…退所後もグループ継続組が増えるワケ
大きかった公取のSMAPへの言及
古くは“新・加勢大周”騒動や15年の能年玲奈「のん改名騒動」、16年のSMAP解散騒動のように、所属事務所を飛び出したタレントはその後、旧芸名、グループ名を使用できないなど、芸能界にはこうした不文律がまかり通っていた。ところが最近では、先月独立したキングコングの西野亮廣(40)のように吉本興業を退所したものの、相方の梶原雄太(40)は吉本に残留したままでコンビ活動は継続する例も。オリエンタルラジオの2人も「事務所は辞めたもののコンビ活動は継続する」というこれまでにはないパターンが増えつつある。芸能リポーターの川内天子氏がこう言う。
「公正取引委員会の元SMAPへの言及が大きかったのは事実ですが、メディアの多様化、SNSの活性化がコンビ活動の継続を促進させました。事務所の制約を受けることもないし、テレビに出演できなくても活動の場はいくらでもあるからです。今は事務所側もタレントも揉めるより“円満退社”のほうがテレビ局やスポンサーの印象も良く、実益面でもプラスになる。グループ活動を存続させれば、周年記念の再結成ビジネス、旧所属事務所への出戻りの可能性も残せます」
一世を風靡したグループ名や芸名は双方にとって貴重な財産。事務所の敷居を一歩でも出たら“敵”という時代ではないようだ。