コロナ直撃「日光さる軍団」名物校長・村崎太郎さんの奮闘
「今は30匹ほどいます。毎年5匹から10匹ですけど、助けられる命は少しでも救いたい。昨年は6匹、ウチで預かりました」
■保護ザルや老猿の飼育にも多額の費用
園内の猿山で日なたぼっこしているのは、ほとんど保護ザル。高齢のため猿まわし芸から引退し余生を送る老猿もいるので、軍団を維持するだけでも多額の費用がかかるわけだ。
一方、2000坪の園内には400人収容の劇場の他、第2劇場にあたる「WAKU2ステージ」、おさるサッカー場、猿も登場する「さるカフェ」、売店などがある。
劇場では、約10匹の猿による映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」のパロディー芝居を上演。ストーリーや大道具、小道具にこだわった内容で、劇場内は観客の笑い声に満ちていた。
「猿軍団当時、人気だった『猿の学校』のイメージを変えました。私たちが目指すのは劇団四季のお猿さんバージョンなんです」
ユーチューブによる情報発信も強化。16年4月開始の「日光さる軍団チャンネル」に加え、昨年12月から猿と人間のお笑いコンビ「ゆりありく」と「ともきりき」による「ゆりありく&ともきりき」も始まった。