東日本大震災から10年 各局の見逃せない特番はココが見所
2011年3月11日――あれほどの大地震と大津波、深刻な原発事故が、ライブ映像で世界中に一斉に伝えられたのは初めてだった。東日本大震災から10年ということで、NHKと民放キー局は「キオク、ともに未来へ。」を共通テーマに、映像を融通しあったり、記者・アナウンサーが垣根を越えて出演する震災特別番組を、この週末から連日放送する。見逃せない特番を探した。
地震が発生した「午後2時46分」は、各局とも午後の情報番組の拡大スペシャルで、被災地から中継する。NHK「ごごナマ」は東北出身の西田敏行らがゲスト、日本テレビ系は「情報ライブミヤネ屋」「news every.」「news zero」などを合体させ、有働由美子や藤井貴彦ら各キャスターが顔を揃える5時間超のぶっ通し。
TBS系は「Nスタ」、テレビ朝日系は「スーパーJチャンネル」をそれぞれ2~3時間繰り上げ、フジテレビ系は「バイキング×イット!」で夜7時までの放送だ。
各局がとくに力を入れているのが津波特集である。6日にはTBS系が「東日本大震災10年」で、宮城・気仙沼を襲った津波のすべてのテレビ映像を分析して、“黒くて重い”津波の謎に迫る。NHKはNスぺで、地震発生から津波が三陸沿岸をのみ込むまでの数十分間を、新たな映像とCG画像で「津波避難・何が生死を分けたのか」を分析。7日の「BS1スペシャル」では、膨大な映像を再編集して、津波がどのように街に押し寄せたかを再現する。