松たか子「大豆田とわ子」贅沢な“仕掛け”が伝わらない焦り
「贅沢なことの2つめは、斎藤工さんが1話のゲストで、しかもほんの短いシーンのみの登場だったことではないでしょうか」と、ドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏がこう続ける
「目にまぶしい真っ白な船長スタイルと笑顔で視聴者の心をわし掴みにしておきながら、まさかのあっけない退場には笑ってしまいました。ネット上も〈斎藤工の使い方、贅沢すぎる〉なんてコメントがたくさん見られましたね」
さらに贅沢なのは、米国で開催された2020年の第92回アカデミー賞授賞式で歌唱し、いまや国際的な歌手とも言える松が惜しげもなくあの美声を披露したこと。
「歌ったのはアニメ『ドラゴンボール』からの2曲。お風呂に浸かりながらアカペラでの熱唱でしたが、またそれが素晴らしく良くって。もっともっと聞いていたいと感じてしまったほどです」(山下真夏氏)
松の歌声については、演劇関係者からこんな声も。
「松さんの歌はうまいだけではなく、なんというか……α波的なものが出ているのではないかと、そう思わせるものがあるんですよ。2019年に上演された演劇『世界は一人』でも松さんの歌唱シーンがあったんですか、彼女の歌を聴いていると一瞬ふわっと体が浮くというか、どこか別世界にいるような感覚に陥る。印象的でしたね」