ユン・ヨジョンの私生活は韓流ドラマよりもドラマチック
その後、芸能界に復帰したものの、1980年代の韓国といえば、まさに激動の時代。軍事政権下で当時はバツイチの女性への風当たりが強く、“離婚した女”という肩書のついたユン・ヨジョンに居場所はなかった。
民主化が実現し、ソウルオリンピックが開催されても、まだまだ女性が生きづらい時代。どんな端役でも迷わず出演したというが、ユン・ヨジョンの独特の声には視聴者からクレームが来ることもあり、コンプレックスを覚えていたという。それでもオファーが途切れることなく、現在に至るまでドラマや映画に引っ張りだこだったのは「個性派女優ユン・ヨジョン」が唯一無二の存在だからだ。
今、ユン・ヨジョンは出演中のバラエティー番組でも注目され、韓国での好感度はとても高い。一方、離婚した元夫のチョ・ヨンナムはここ数年、問題行動が報じられている。バラエティー番組の制作発表会で共演者と口論になったり、現在は詐欺容疑で公判中。ユン・ヨジョンとの離婚は「後悔している」そうだ。
時代は変わった。バツイチのユン・ヨジョンが白い目で見られて苦労したのも今は昔。今の韓国の若い女性たちはむしろ不思議がっている。「そもそも、なんであんな男と結婚したの?」と。