「桜の塔」での椎名桔平はワルの魅力より“若見え”が話題
〈憎たらしいにもほどがある!〉〈真の悪党とはこの人のこと〉〈悪魔だわ〉なんて声が、ネット上を飛び交っていた。5月20日から第2部に突入する玉木宏(41)主演の連ドラ「桜の塔」(テレビ朝日系)の話である。視聴者から〈悪魔〉呼ばわりされたその人は椎名桔平(56)で、「桜の塔」で警視庁の刑事部長・千堂を演じている。
13日放送の第5話は、玉木演じる警視庁の監察官・上條が、父を自殺に追いやった張本人である千堂への報復に動き出すものの、千堂の方が一枚も二枚も上手のワル。上條は己の力のなさを思い知るというストーリーだった。
「玉木さんと椎名さんが過去に起きたある出来事をめぐって、じっくりと対峙するのですが、そのシーンが素晴らしく見応えがあった。椎名さんの演技と長ゼリフが、まさに第1部のフィナーレにふさわしいと言えるぐらいに圧巻だったんです」と、ドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏がこう続ける。
「椎名さんはほほ笑んではいるものの、言うことなすことすべてが非道。あの目が笑ってない感じが、椎名さんの顔立ちに抜群に似合うんですよ。第5話は見事なまでに椎名さんの独壇場で、声の張り方などがまるで舞台を見ているかのようでした。最近はチャラめのイケオジ役が板についた感じがありましたが、ここまで視聴者をうならせる悪い演技を見せたなら、今後、悪役のオファーがどんどん増えそうですね」