井手上漠が発信する理由「私の強みは性別がないことです」
「東京で驚いたのはドン・キホーテのトイレです。“オールジェンダー”というトイレがあって。性別に違和感がある私は、普段は多目的トイレを利用するのですが、トイレから出たときに“体が不自由でもないのに”という目で見られることもあり、かといって説明するわけにもいかず……マークひとつでこんなに使いやすくなるんだと感動しました。私も高校では制服問題やトイレ問題に取り組みましたが、ここ4、5年で制服が選択制の学校も増え、時代の変化を感じます」
新著は自身の性別に対する違和感について多くつづっている。
「私の強みは“性別がない”ことです。生まれ持った体は男性ですが、女性になりたいわけではなく、女性らしさ、男性らしさの両方を表現できる自分の体が気に入っています。LGBTQ問題がSDGsにも加わったことはうれしいことですが、学校の授業でも取り上げられると重たい話題になりかねません。私を見て、性別の問題を考える時“眉間にしわを寄せて考えなくていいんだな”って思ってもらえたらと」
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