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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

憧れの先輩芸人の「心と技」を受け継ぐ有吉弘行のトーク術

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「だって一番カッコいいんだから、この人たちが」(有吉弘行TBS「櫻井・有吉THE夜会」5月27日放送)

 有吉弘行(47)は猿岩石時代、ヒッチハイク旅でアイドル的人気を得るも一気に仕事を失い、くすぶっていた。その頃、有吉は出川哲朗上島竜兵のようなリアクション芸人になりたかったという。その理由を率直に語った言葉を今週は取り上げたい。

 仕事がない頃、有吉の“命綱”となっていたのは「竜兵会」だ。上島がラジオ番組終わりに、その番組に出演していた後輩たちを集めて飲み会を開いたことがきっかけで始まった。上島は有吉を寵愛し、ほとんど毎日、多い時は10日連続で飲みに誘った。

 当時、収入がほとんどなかった有吉は、彼らに芸人を辞めようかという相談もしている。だが、どうしても家賃や生活費が払えなくなったら、みんなでカンパしてやるからと引き留められ、ギリギリ辞めずに踏みとどまった。

 有吉は居酒屋で一緒に飲んでいる人に、あだ名をつけるなどして“地肩”が強くなっていった。

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