松たか子「大豆田とわ子」がディープなファンを掴んだワケ
4月期の連ドラも終盤。阿部寛(56)主演の「ドラゴン桜」(TBS系=日曜夜9時)が世帯視聴率ではトップを独走中だが、それがすべてじゃないことは視聴者はとっくに気づいている。
「最近では地上波連ドラで10%を超えればヒット、7~9%台では作品によって〈好調〉といわれたり〈苦戦〉といわれ、5%台以下だと〈惨敗〉とされることが多いですね。ただ、今期は苦戦、惨敗ゾーンでも評価の高い作品があります」(テレビ誌記者)
松たか子(43)主演の「大豆田とわ子と三人の元夫」(カンテレ制作・フジテレビ系=火曜夜9時)もそうだ。松が演じるバツ3のシングルマザーと、松田龍平(38)、角田晃広(47)、岡田将生(31)が演じる3人の元夫による大人のラブコメディーである。
世帯視聴率は6月1日まで放送された8話中、4話で5%台だが、前出のテレビ誌記者は「今年のテレビドラマの何らかの賞を取るべき作品」と評価する。
ネット上では、開始当初こそ〈ナレーションがうざい〉〈坂元裕二脚本にありがちなセンスの押し売りに辟易〉〈リアリティーがなさすぎて共感できない〉など否定的な意見もあったが、回を追うごとに支持派が増加。〈フランス映画のようなエスプリの効いた会話劇にハマる〉〈キャスティングが最高〉〈細かい伏線の回収が心地よい〉〈今期ナンバーワンの面白さ〉など絶賛の声も。