芳根京子の転機とは…「かわいらしい」から“個性派”に進化
「朝ドラ女優の印象が強かったためか、制作側が起用するのはおとなしめの“かわいいキャラ”ばかり。数々のオーディションを勝ち抜いてきた実力派なので、いくらでも可能性があったはずなのに、足踏み状態が続いてきました」(民放ドラマディレクター)
■「バカ枠」採用の新人記者がハマり役
そんな芳根を変えたのが、19年3月に5夜連続で放送されたドラマ「チャンネルはそのまま!」(北海道テレビ制作、テレビ朝日系)といわれている。「バカ枠」で採用されたテレビ局の新人記者を演じ、変顔、暴走ありの「バカっぷり」を存分に見せた。
「あのドラマ以来、芳根は女優としての幅を大きく広げて急速に進化しました。今年2月公開の映画『ファーストラヴ』では殺人事件の容疑者を演じ、その怪演ぶりが話題になりました。現在は日本テレビ系の『コントが始まる』と、NHK総合『半径5メートル』の2つのドラマにも出演中です。『半径――』ではフリーの先輩記者とベッドを共にする展開も演じました。すっかり大人らしくなり、“かわいらしい”だけの芳根さんはもういません」(弘世一紀氏)
芳根は「Arc」で、見た目は変わらず、17歳から100歳以上を生きる“不老不死”の女性を演じている。“かわいらしい”も、もちろんありだが、重厚な芳根の演技が楽しみである。