NHK Eテレのアニメ「不滅のあなたへ」が描く哲学的な世界観とは
現在、NHK・Eテレで放送中のテレビアニメ「不滅のあなたへ」(毎週月曜午後10時50分~)。原作は「週刊少年マガジン」(講談社)で2016年10月から連載中の漫画で、作者は京都アニメーションで映画化された「聲の形」で知られる大今良時氏。主題歌「PINK BLOOD」を宇多田ヒカルが担当したこともあり、大反響を呼んでいる。今年4月にアニメがスタートすると、ネット上では<いろいろ考えさせられるアニメ。もっと早い段階で見とけばよかった><1話で1本の映画見終わった後のような感覚……>とさまざまな感想が飛び交っている。
本作の主人公は“球体”。何者かによって投げ入れられた“球”は、情報を収集するために機能し、姿をあらゆるものに変え、死んでも復活する再生能力をも得た。刺激を得ることで自身を変化させていくことができる球は、石からコケ、オオカミへと姿を変え、一人の少年と出会う。そして少年が死んだことで、大きな“刺激”と共に少年の姿を得て、さらなる刺激を求め歩み始めるというストーリーだ。
■「火の鳥」のような哲学的ジュブナイル作品