朝日放送のドラマ収録でコロナ大量感染 テレビ局が最も恐れていた事態だ
大阪のABC朝日放送テレビで、収録中のドラマ出演者9人が新型コロナに感染し、濃厚接触者が17人に及んでいることが発表された。
これは僕自身としてもかなりショッキングな内容だった。というのも、各テレビ局がコロナに対応する仕事のやり方を学び、あまり心配しなくてもやっていけると考えられてきた矢先だったからだ。これは「慣れ」による緩みが出たということか、あるいはほとんどがデルタ株に置き換わってきている中で、感染力の強さが予想以上だったということか、いずれにせよ各テレビ局は今後の感染対策をより一層強化する必要に迫られそうだ。
思い出してほしいが、昨年の今ごろは放送中の連続ドラマが新型コロナの影響で収録すらできず、放送を休み、延期せざるを得ない状況だった。その後、ウイルスに対する対応がある程度分かってきて、テレビ局もそれぞれガイドラインを作成し、それにのっとって収録や放送をやってきた。僕らもスタジオ入りの際は、建物に入るところで自動的に検温され、一定以上の熱があると入ることができないし、スタッフは全員マスク着用が当然で、近づく必要がある場合は、マスクの上にフェースガード、手は使い捨てのビニール手袋といった具合に細かい決まりがある。