"金八"を前にしても動じない 空気階段・水川かたまりの正直さのルーツ
ニューヨーク・屋敷は「かたまりがカリスマになりつつある」と語った上で「本来の姿を隠してる」と主張する(フジテレビ「さんまのお笑い向上委員会」21年11月27日)。かたまりは一見、文化系でいわゆる「陰キャ」のイメージだ。それが“カリスマ化”に拍車をかけているようだが、実際はサッカー少年で「陽キャ」だった。
小・中学ともにサッカーの強豪校の中で選抜に入ったりもしていた。だから女性にもモテて、何不自由のない学生生活を送っていた。高校はサッカーの強豪校ではなく、進学校に進学。楽しくサッカーをする道を選んだ。
だが、慶応大学に入学したことで大きく運命が変わった。かたまりは自分にウソをついて方言を捨て、標準語をしゃべる器用なことなどできなかった。「~じゃが」という語尾の言葉で明るく振る舞っていると、内部進学のいわゆる“慶応ボーイ”に呼び出され、「じゃがいも星人か」とイジられた。
それまでイジられたことのなかったかたまりにとって、そのショックはそれだけで大学を中退し、半ば引きこもり生活を送るようになるほど大きなものだった。