サンモニ降板の張本勲氏、AKB妊娠発言の徳光和夫…“困った高齢者”が抱える共通項
さらに、老害発言をする高齢者には共通する3つの要素があるという。
「1つ目は孤独。これは『寂しいから何か言わずには気が済まない』という行動に直結します。2つ目は執着。昔の価値観にしがみついていて、それを手放すことができない。3つ目は自己顕示欲。これは孤独の裏側でもありますが、『俺の話を聞いてくれ』『俺が正しいんだから、言うことを聞くべきだ』と自分を尊重してほしいという心理です。この3つのどれかの心理がすごく強いと、いわゆる“老害”と呼ばれる傾向が高くなります。そしてその心理の根底にあるのは、せっかく自分たちが頑張ってきたのに自分たちが思い描いたようないい未来になっていないことへの不満です。日本は高齢者が多く、政治がそこの票を得ようとするため、どうしてもシルバー民主主義になってしまいがちですが、お年寄りが寛容になるのは正直とても難しい。もっと若い人が政治に関わるようにしていかないと旧態依然とした日本の価値観を根本から変えることは厳しいと思います」(安藤俊介氏)
フィンランド、フランスなどのEU諸国やニュージーランドでは40代以下の若い首脳が次々と誕生している。価値観が常にアップデートされる時代の中で、若い世代がトップになることで、必然的に若い世代も政治に参加することができるのだろう。日本は世代交代の過渡期にあるのかもしれない。