オダウエダはアングラ感たっぷりのナンセンスコントで「THE W」制覇
どちらも、ぶっ飛んだ設定で突き進むナンセンスなコントだった。これこそが彼女たちの芸風である。
彼女たちは吉本興業の芸人養成所「NSC大阪」で出会った。植田は小中高と厳格なカトリックの学校に通っていたが、芸人を目指す夢が捨てられず、大学進学後にNSCに入った。
一方の小田は、駆け込み寺に連れて行かれるほどの問題児だった時期もあったのだが、その後は引きこもりになり、憧れの人物であるナインティナインの岡村隆史に会うために芸人を目指した。
彼女たちは大阪で活動を始めたが、当時の大阪では正統派の漫才師が受け入れられる風潮が強く、彼女たちのアングラ感のあるコントはなかなか認められなかったため、東京に進出した。
東京では地下ライブの自由な風土もあって、のびのびと芸を磨くことができた。そしてついに優勝という栄冠を手にした。
女性芸人でここまで下ネタやバカバカしいネタに特化している人は珍しい。そのセンスには非凡なものがあるので、今後も独自の道を突き進んでいくのだろう。 (つづく)