著者のコラム一覧
児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

「今、私たちの学校は…」世界中が熱狂!“Kゾンビ”はなぜウケる

公開日: 更新日:

■暴力的な表現を懸念する声も

 そもそも、なぜ韓国人はゾンビが好きなのか?ある韓国人女性は「今はより刺激的なストーリーが好まれる時代。ゾンビはそれにピッタリ」と言う。また、別の韓国人女性は「韓国人がゾンビを好きというより、もともと『ウォーキング・デッド』など世界中でゾンビブームが起きていた。ただ韓国版ゾンビは猛スピードで走るなど動きが独特。マニアの間でも新鮮だったのでは?」と分析する。

 動画配信コンテンツの調査会社フリックスパトロールによると、ドラマは1月末時点で46カ国の国と地域で1位になっている。だが、ロケ地になった高校の生徒の心境は複雑なようだ。「自分が通っている学校があんな形で世界中に配信されるとは……」といった戸惑いの声も出ているという。

 ドラマはタイトル通り学校が舞台であるにもかかわらず、暴力的で残酷なシーンが多い。「韓国でも学校のイジメ問題が深刻。このドラマを見て、学生たちが劇中のイジメを真似しないか心配」と懸念する声があるほか、「ゾンビ作品は見ない」と答える女性もいた。ドラマを視聴したばかりの女性は「面白かったけど、もう少し穏やかなドラマが見たい」と話す。肉汁が滴る厚切りステーキばかり食べていると、たまに漬物が食べたくなる。そんな心境だろうか。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動