<154>早貴被告の呆れた無神経さ…焼き肉店で1人だけ締めのご飯とデザートを
札幌での高校時代や美容師専門学校に通っていた時代に、彼女には友人はいなかったと聞く。
「周囲から浮いている存在で、協調性はなく人を見下したような態度をとって自ら嫌われるようなことをしているのに、そんなことは気にもせず、夜の街でスポンサーとなった男から貢いでもらう生活をしているのを自慢していた記憶があります」
専門学校の複数の同級生が証言するが、まさしく彼女の性格を言い当てている。
これはしつけがなっていないのか持って生まれた性格なのか、私には判断がつかなかった。というより、両方を持っていたような気がする。
■棺桶の前でサイコロステーキ
スーパーでケーキを買ってきても自分だけで食べて野崎幸助さんや木下さんに勧めることもない性格だった。もっとも驚いたのは野崎さんの遺体が戻ってきた夜のことである。リビングには棺桶に入れられた野崎さんの遺体が置かれていたが、彼女は買ってきたサイコロステーキをキッチンで焼くと、その近くで食べ始めたのである。ほんの1メートル先の目の前に棺桶があるのに、それには目もくれないのか気にもしないのか判断はつかないが、並の心臓の持ち主ではないことはご理解できるであろう。