<154>早貴被告の呆れた無神経さ…焼き肉店で1人だけ締めのご飯とデザートを
喪中の肉食は禁忌だと杓子定規に言うつもりはないが、彼女の神経は信じられないほど、想像をはるかに超えた太さであることはよく分かった。あきれた私は注意もせず、彼女の食事する姿を見たくもないと思い市内のホテルに帰り、翌日、マコやんにそのことを伝えた。
「そうかぁ、あいつは、やはり人間じゃないな。絶対社長の天罰が下るから楽しみに待っていようよ」
「そうだね。オレはドン・ファンからあだ討ちをするように動かされているような気がするから事件解決が楽しみだ」
(つづく)