沖縄県出身者が次々登場!NHK朝ドラ「ちむどんどん」の深~い制作意図と期待の隠し球

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「太平洋戦争の戦場にされて島民の3人に1人が亡くなり、敗戦後は基地の島としてアメリカ軍に支配され、返還後も日米地位協定で植民地のような扱いを受けている沖縄です。南国リゾートとしてしか知らない観光客も少なくありませんが、沖縄はそれだけじゃないよというメッセージが込められているんです」(テレビ雑誌編集デスク)

 料理人になることを目指して上京した暢子(黒島結菜)は、沖縄からの集団就職や出稼ぎが多かった横浜・鶴見に下宿するが、当時、周辺では沖縄の3文字の名字は差別されたりもした。そんなことも、ドラマで触れるのだろうか。脚本の羽原大介は映画「パッチギ!」も手掛けていて、在日コリアンへの偏見・差別を扱った。沖縄はどう描くか、期待したい。

■サプライズは南沙織や安室奈美恵

 とはいえ、エンターテインメントだから、楽しい演出もいろいろ仕掛けられている。まず、次々と登場する沖縄出身の芸能人。黒島結菜、母親役の仲間由紀恵、ハンバーガー店マスターの川田広樹、下宿先のおやじ藤木勇人(志ぃさー)、語りのジョン・カビラ、主題歌の三浦大知らはみな沖縄生まれだ。

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